お探しのエリアで該当する求人はございません
ネイリストはお客様の爪をケアすることで手元を美しく見せたり、ファッション性を持たせた爪を作り上げたりすることが仕事です。
ネイリストの主な仕事には、爪の形を美しく整える「ネイルケア」、傷んだ爪を修復する「リペア」、爪に色付けをする「カラーリング」、爪をデザインする「ネイルアート」があります。カラーリングやネイルアートを施す場合にはまずはベースを整えるために必ずネイルケアをし、必要があればリペアも行います。
一般的にネイリストとして働く場合の具体的な仕事は、お客様の希望を聞くヒアリングを行い、個々の爪の状態や希望に合わせたアドバイスや提案を行うことから始めます。お客様との相談がまとまったら、ネイルケアやリペアを行い、さらに要望があればカラーリングやネイルアートへと進めていくのです。
ネイルケアは専用の用具を使用して、爪の形を整えるファイリングや爪を磨き上げるバフィング、甘皮の処理を行うキューティクルケアを行います。すべてのケアが終了したら、最後にベースコートを塗って美しい爪を完成させるのです。
ネイルが割れてしまうなどのトラブルが生じた場合には、リペアを行います。ジェルやグルー、シルクラップを使用し修復する方法とアクリルで補強する方法とがあります。リペアの前には甘皮の下の不要となる薄皮処理などのケアも必要となります。カラーリングではベースコートの上にお客様が希望する色のポリッシュをのせ、さらにその上にトップコートを塗ることで爪の色を保護する作業を行います。
つけ爪やストーンなどの装飾品も用いて爪にデザインを作る作業がネイルアートです。どれも専門的な知識や技術が必要となりますが、その分やりがいを持って続けることが期待できる仕事でもあります。
ネイリストとして活躍するために必要とされることのうち、一番大切なことはネイルへの関心の強さです。
特にカラーリングやネイルアートの仕事では常に流行や情報に進化があるため、積極的に取得しようとする姿勢は基本として必要とされます。
また、技術の向上に終わりがないため、いつまでも向上心を持ち続けることができる人もネイリストに適しているとされる条件のひとつです。情報収集や技術の向上に対して積極的な姿勢で取り込むことができる人こそが、ネイリストとして求められる人物となっているのです。
また、ネイリストは健康な体あってこその職業です。開店前の準備や清掃、閉店後の片付けを自ら行わなければいけないケースも多く、営業中にお客様が続けて来店した場合には休憩を取る暇もなく仕事を続けなければいけないということもあります。基本的な体力がある人、どんな
に忙しくても笑顔で対応できる精神的な強さを持っている人物であることもネイリストに求められるポイントのひとつとなっているのです。
また、ネイリストはお客様と正面で向き合って何時間も作業を行うことが仕事です。このため、一対一の対面時間にお客様が苦痛を感じないような高いコミュニケーション能力がある人も求められます。特にネイリストが働く場所は、スタッフもお客様も女性がほとんどであることが一般的です。このため、女性とのコミュニケーションが上手である人には適した仕事となります。
実務について求められる能力は器用さです。小さな爪にさまざまな作業を行うネイリストは手先が器用であることが求められます。細かいことが好きで仕事としても活かせる細やかさがある人には適している仕事となっているのです。
ネイリストとして実際に働くために必ず持っていなければいけない資格はありません。しかし、専門的な知識や技術が求められるネイリストとして働くためには、仕事に就く際やお客様を迎える際に資格を所有している方が有利となるケースは少なくありません。
ネイリストの代表的な資格は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催する「ネイリスト技能検定試験」の資格です。基本的な技術や知識が問われる3級からトップレベルのネイリストと認められる1級まで3段階のレベルがありますが、仕事として活かしたい場合には2級以上の資格を取得しておくことが必要となります。2級はサロンでの仕事で通用する技術や知識が問われます。
また、サロンで人気の高いメニューであるジェルネイルの知識や技術が問われる「ジェルエイル技能検定試験」の資格もネイリストの仕事に活かすことができる資格です。
NPO法人日本ネイリスト協会が主催している資格試験で基礎知識や技術が問われる初級からスペシャリストとしての知識や技術が求められる上級まで3つのレベルがあります。仕事として活用するためには中級以上を取得しておくことが理想です。
アルバイトでネイリストの仕事を行う場合には必ずしも高い知識や技術経験を求められるわけではありません。やる気さえあれば経験がなくても仕事をすることは可能です。その際にはアシスタントとしてプロのネイリストの補佐的な仕事や雑用からスタートすることとなります。ただし、専門性の高い知識や経験がない場合でも、ネイルの基本的な知識を知っていること、美容に関連した仕事経験があることを求められるケースは少なくありません。事前に資格を取得しておいたり、アピールできる美容関連の仕事経験を積んでおいたりすることがネイリストとして働くための近道となります。