畜産農家で肉牛飼育を行うときに必要な能力は、体力や力があり健康な点と毎日のルーチンワークをこなしていく責任感です。畜産で扱っている動物に合わせる仕事なので早朝からの作業が多く、それを休みなく同じスケジュールで行う必要があります。牛の食事を運んだり、排せつ物を処分したりするなどの作業にも体力を使うので、健康的で身体を動かすのが得意な人が向いている仕事と言えるでしょう。
また、アルバイトとはいえ、長く仕事を続けてくれる責任感がある人を求める傾向があります。畜産の仕事は辛いイメージも強く、中には仕事に耐えられなくなってしまい、職をやめてしまう人も少なくありません。そのため、仕事を続けていける責任感のある人は肉牛飼育のアルバイトでは重宝されるのです。また、仕事を覚えるうえで農業機械や車の運転が必要になってきます。普通自動車に限らず運転が好きで率先してする必要もでてきます。農業のトラクターや軽自動車、大型トラックなど畜産農家によってさまざまですが、肉牛飼育の仕事ではプライベートを含め自動車が必須なのです。
他の業種でも健康と責任感は重要ですが、生き物を扱う関係上毎日作業する必要が出てくるので、特に重視される職業と覚えておきましょう。
肉牛飼育をしていくのに必要な資格や、あると良い技術は何かあるでしょうか。肉牛を飼育するのに資格は必要ありません。働くうえでもアルバイト先で一から仕事を教えてもらえますし、遠くの立地でも寮を完備しているところもありますので、住み込みで仕事をする分には運転免許は必要ありません。しかし、周りが自然に囲まれており近くに買い物ができる施設がない場所も多いので、普通自動車免許を持っていた方が良いケースが多いです。求人でも普通自動車免許を持っていることを推奨しているところが多いです。仕事の経験がある人が優遇されますが、仕事の技術やトラクターの操作方法などわからないことがあっても全て教えてもらえるので、初心者への窓口が広い業界でしょう。
特殊な資格で獣医師の資格や家畜人工授精師の資格などを持っていると優遇されることも多いです。また、専属の獣医師や家畜人工受精師を求めているところも多いです。ブランドを掲げている牧場や畜産農家は、徹底した動物の管理やおいしい肉牛を育てるための必要な技術として獣医師や家畜人工受精師を求めているのです。初心者から専門的な知識をもっている幅広い層が活躍できるのが肉牛飼育の現場なのです。
肉牛飼育は牧場などでの仕事なので、朝が早いところでは4時台や5時台から仕事が始まります。長い休憩をはさみながら実働8時間で19時頃まで仕事をします。拘束時間は長時間になることがあり、残業も動物の調子などによって変化するので、仕事の流れが見えづらい職業です。
給与は日給や月給制で、日給7,000円位で月給は18万円位からが多い傾向です。能力や経験によって昇給する制度を取っているところが多くあります。他のバイトと違うのはフルタイムで募集をしているところが主で、雇用保険や労災保険もあるので安心して働くことができます。また、食事が3食付いていて、無料か格安で寮に住みながらアルバイトができるので生活面で困ることが少ないです。貸し出している寮にも、テレビや寝具、インターネット環境が整っているところも少なくないので、出稼ぎで働きに出るのも肉牛飼育のアルバイトの特長といえるでしょう。
娯楽施設が周りに少なく、1日を通して仕事に集中できますし、食事代などでお金を消費することも少ないのでお金を貯めたい人には好都合なバイトのひとつだといえます。