溶接の仕事は、自動車工場や農業用機械製造工場、鉄鋼加工や鉄骨組み立て工場など多くの現場で必要とされる仕事です。二つ以上の物体を結合する技術で、専門の資格を要することが多いです。そのため半自動溶接技能者資格や、アーク溶接技能者資格などがあることで積極的に採用されることがあります。
資格を生かし仕事ができるので、時給も1500円以上という職場も多く、各種手当がついて月収35万円前後になることもあります。
塗装に関しては専門的な技術がなくても携われる仕事で、製造業が初めてという方でも応募しやすいといえるでしょう。ライン上で決められた箇所に塗装をする仕事などがあります。
時給は1200円前後と高額で、ものづくりに興味がある人にとっては非常に魅力的です。24時間稼働している工場などでは交代制で深夜勤務があり、手当てがつくので月収も高額になることが多いです。
できるだけ、安定した環境で長く働きたい人は、福利厚生の充実した求人をチェックすることで希望の職場が見つかりやすいでしょう。
溶接の仕事は資格が必要なこともあるため、工場で積極的に教育、資格取得をサポートしてくれる場合があります。資格取得までは工場内の別の部門で製造業に携わりながら、資格を取って溶接の仕事にかかわるというケースです。
そのような初心者OKの職場の場合、素直に教えられたことを実践する能力が必要といえるでしょう。また、仕事内容によっては危険なことも多いため安全管理に関する意識をしっかりもつ必要があります。
塗装の仕事に関しても、ある程度のスキルが必要な職場では見習いとして入社し、経験を積んで一人前として扱ってもらうというケースが多いです。なかには一定期間の研修などで、習得できる仕事もあるので求人の仕事内容を確認しながら応募するといいでしょう。
このようなことからも、溶接・塗装等の仕事には専門の技術を要することもある一方、やる気があれば初心者からでも十分にチャレンジできる仕事といえます。
溶接・塗装等の仕事は、ものづくりのさまざまな現場で必要とされる仕事なので、現場によって生かせるスキルも違ってきます。
もちろん、上記のように半自動溶接技能者資格やアーク溶接技能者資格などの専門資格を持っていることで、採用されやすくなったり、給料面で優遇されたりということは十分にあります。
資格を持っていなくても、溶接・塗装等の経験があることが採用につながるので、履歴書などに明記しておくといいでしょう。ものづくりが大好きな人はその旨も面接で伝えるようにすると、好印象です。未経験からスタートしても、資格取得を推奨している職場であれば積極的にチャレンジすることで、今後の仕事に役に立ちます。派遣・契約社員や業務委託として働いていた方が資格取得後、紹介・正社員として雇用されるという例もあります。
正社員になることで年数がたつと新しく入社した社員の教育を任されることもあるでしょう。さらに資格手当がついたり、ボーナスが支給されたりと福利厚生も充実するので、ステップアップしたい人にとってはチャレンジし甲斐のある環境といえます。
このように溶接・塗装等の製造業の現場は、働きながら、一生使える技術やスキルが身につけられるという点でも非常に魅力的です。