
昨今、不景気や就職難と言われていても、探せば高収入や好条件の求人は沢山ありますよね。その中でも、魅力的な求人の1つとして挙げられるのは、寮や社宅が付いている住み込み可の仕事ではないでしょうか。
しかし、実際に経験したことがないと、なかなか面接への一歩を踏み出すのは難しいものです。住む所を用意してもらえる仕事って一体どんなものなのか、その特徴やメリット・デメリットについて分かっていれば、それだけ安心して働き始められますし、その中でより自分に合った仕事を探しやすくなるのではないでしょうか。
今回は、住み込み可能な求人の魅力や内部事情について、徹底的に掘り下げていきましょう。

寮付きや住み込み可の求人として数が多く、代表的とも言えるのは、工場内での製造業や倉庫内での配送業です。具体的な仕事内容については会社によって異なりますが、検品や仕分け、梱包などの軽作業が主であったとしても、寮を完備している工場や倉庫は決して珍しくありません。
社宅寮が完備されているケースが多い職業としては他に、新聞配達や警備員、タクシー運転手も挙げられます。それ以外にも、居酒屋やパチンコ店など、飲食業やサービス業においても寮完備の体制を整えている所もあるのです。こういった職業の場合、寮完備かどうかは会社によってまちまちとなっています。
住み込み可のサービス業と言えば、代表的な職種として旅館での仲居の仕事が挙げられるでしょう。
長期アルバイトや社員としてではなく、リゾートバイトの名目で短期労働をする場合は、必ずしも寮付きとは限らず、働いている旅館内の客室での寝泊まりを指定されるケースもあります。
とにかく住み込みの求人であれば良いというわけではなく、職種や住環境にもある程度こだわりたいのであれば、寮ありの条件を前提として、詳細を細かく調べながら、自分に合うと思う職種の求人を根気よく探してみると良いでしょう。
求人情報を見ると、社員寮ありや社宅付きなどといった記載の仕事は多数ありますが、同じ住み込み可でも、細かくどう違うのかは分からないものですよね。
住み込みで働く場合、家族と一緒なら社宅、それ以外は社員寮になるのが基本というのは頭に入れておいた方が良いでしょう。
- 社 員 寮
- まず社員寮は、会社の規模にもよりますが、基本的にマンションやアパートを所有、もしくは不動産から借りており、格安で社員に賃貸する仕組みとなっています。部屋はワンルームが一般的で、風呂やトイレ、キッチンなどの設備は共同スペースで共用するようになっている所は珍しくありません。食堂の有無も会社規模によりますが、規定に従って朝と夕の2回、食事を提供してもらえるケースが多いです。
また、共同スペースのある社員寮の場合、当番制で掃除を行う必要も出てくる可能性があるのが特徴となっています。寮によっては、一人部屋ではなく、複数人で同じ部屋を使うこともありますし、寮監が常駐している場合もあるため、事前に確認を取った方が良いでしょう。
- 社 宅
- 社宅の場合も、建物のタイプとしてはマンション、もしくはアパートが主流ですが、団地のような集合住宅とほとんど変わらない感覚で住むことが可能です。間取りは社員寮よりも広めとなっており、2DK、広い所では3LDKの所もあります。ただ、社員寮は独身の方や単身赴任者、社宅は家族連れのために用意されている場所なので、独身なのに広々とした社宅に住むことは難しいです。
寮や社宅付きで求人を行っている理由として、志願者を増やすための勧誘目的だとは限りません。働く上で必要だと感じているからこそ用意しているため、細かな事情については業界によって違います。
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製造業や配送業に関しては、職場が工業地帯やへんぴな場所にある場合、通勤のしやすさを考慮して寮や社宅を設けている傾向にあると言えるでしょう。しかし、これらの仕事は、残業によって勤務時間が延びたり、2交代や3交代制勤務にしていたりなど、過酷な部分もあります。会社の近くに寮を設けることで体調管理がしやすい環境づくりを心掛けているのです。 |
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製造業や配送業に関しては、職場が工業地帯やへんぴな場所にある場合、通勤のしやすさを考慮して寮や社宅を設けている傾向にあると言えるでしょう。しかし、これらの仕事は、残業によって勤務時間が延びたり、2交代や3交代制勤務にしていたりなど、過酷な部分もあります。会社の近くに寮を設けることで体調管理がしやすい環境づくりを心掛けているのです。 | ![]() |
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製造業や配送業に関しては、職場が工業地帯やへんぴな場所にある場合、通勤のしやすさを考慮して寮や社宅を設けている傾向にあると言えるでしょう。しかし、これらの仕事は、残業によって勤務時間が延びたり、2交代や3交代制勤務にしていたりなど、過酷な部分もあります。会社の近くに寮を設けることで体調管理がしやすい環境づくりを心掛けているのです。 | ![]() |
ただ、住める条件については社員、もしくは社員候補のみなのか、アルバイトでも大丈夫なのかは会社の規定によって異なりますので、入念な下調べが必要となります。 |
寮付きや社宅付きの求人には数多くのメリットがあります。
魅力の一つとしては、家賃や光熱費が比較的削減しやすいことと、通勤が非常に楽だという点です。家賃は、部屋の規模や新しさ、立地条件に影響されてくることもありますが、割安で提供してくれる求人もあります。特に、共用スペースの多い寮の場合は、一人一人にかかる費用が少ないため、その分、安く貸すことが可能なのです。会社によっては、入社から数ヶ月、もしくは勤務期間中はずっと家賃を無料にしていたり、光熱費や食費もかからなかったりする場合もあります。
寮や社宅の場所が職場からすぐの所であれば、通勤も非常に楽です。通勤時間を確保するため、出勤前にバタバタしてしまう事態も避けやすくなるでしょう。寮に住んでいれば浪費を避けられるため、貯金もしやすくなります。お金を稼いで貯めるには絶好の環境と言えるでしょう。
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ただ、デメリットが全くないわけではありません。 寮では共同生活を強いられるので、食事や寝る時間を自分で自由に決められず、プライベートな時間を設けるのが難しいというリスクがあります。場所によっては、門限や掃除当番など、細かなルールが定められているので、それを順守する必要も出てくるでしょう。また、一人部屋ではない場合は、他人に気を遣わなくてはならないので、一人暮らしに慣れている方にとっては疲れてしまうかもしれません。 |
このようにデメリットとして取り上げられる部分もありますが、それ以上にメリットの方が沢山あるのは確かです。働きやすさやお金の稼ぎやすさ、貯金のしやすさを優先して考えるのなら、寮や社宅に住む価値は十分にあると言えます。

まとめ
寮付き・社宅付きの求人に関する特徴やメリット、デメリットについて取り上げましたが、いかがでしたか。ハードな仕事に限らず、さまざまな職種の住み込み可の求人が数多くありましたよね。
ただ、仕事内容はもちろん、勤務体制や寮・社宅の細かな状況については、職種ではなく、会社単位で変わってきます。住み込みで働きたい場合、まずは寮付き・社宅付きや希望職種を絞り込んで求人情報を探すことになりますが、そこからさらに深く掘り下げてリサーチすることが大切です。継続して頑張れる仕事であるかどうか、住みやすい環境が整った寮・社宅であるかどうかをしっかりと見極めて探してみることをおすすめします。
