パチンコ店でバイトやパートをする場合、主に「ホール巡回」がメインとなります。
お客様が遊技台でプレイしている中、通路を巡回する仕事です。パチンコを一度でもやったことのない人はイメージが湧きにくいかもしれませんが、遊技台では時々トラブルが発生します。配線の不具合であったり、パチンコ玉が詰まってしまったり、そういったトラブルの際に駆け付けるのがホール巡回の仕事です。
お客様が呼び出しボタンを押すと、インカムという通信機に情報が流れ、スタッフはその対処をすることになります。

またパーソナルシステムという、当たった玉が自動的に流れるシステムを採用している店舗も多くありますが、そうでない店舗の場合にはお客様が帰る際に玉の入った重い箱を運んで計数機に入れるという作業もあります。

また、カウンター業務もホール業務の中に含まれます。カウンターでは玉をお菓子や景品に交換する作業を行います。こちらはコンビニのレジのようなイメージです。

パチンコ店の多くは、接客を第一に考えています。

それには、パチンコのイメージを良くしていきたいという業界の考えと、お客様の気分の変化が激しい環境だからこそ、少しでも心地の良いサービスを提供したいという願いがあります。そのため、バイトであってもホール巡回をする際の動作や笑顔、姿勢やあいさつなどといった基本的な所作は重要視されます。きちんとした接客ができないとトラブルにつながりかねないので、丁寧なサービスが必要とされるのです。
またお客様に呼ばれて、すぐに駆け付けるのも重要なポイント。玉が詰まったり、機械のトラブルがあったりしたときに、すぐに対応することが求められます。

そういう意味で、テキパキと仕事をこなせる人が向いています。パチンコに関する知識はあった方が良いですが、店舗によっては経験がなくても採用していますし、きちんと研修をすれば取り組みやすい仕事なので特に心配はありません。どうしても心配な場合は、面接を受ける前に一度パチンコ店がどのような場所なのかを確認しておくと良いでしょう。

パチンコスタッフは一般的に高時給と言われています。
都道府県による差はあっても多くの場合1,000円以上は支払われていて、時間帯によっては1,500円以上も少なくないでしょう。

その理由として、業務が厳しいからと思われがちですが、決してそういうわけではありません。
「従事する人が少ないから」です。
特にパチンコ店で働く際に多くの人が気にするのが「たばこの臭いや騒音」です。しかし、確かにたばこの煙が充満したホールを回るとはいえ、お客様が吸うたばこの近くで仕事をするわけではありません。遊技台の音も同様で、常に遊技台のそばにいるわけではなく、ホールを歩き回っているわけなので、遊技をしているお客様に比べれば、たばこや騒音はさほど心配することもないでしょう。
パチンコ店ではホール巡回のほかにも、台の入れ替え作業や管理などがありますが、多くの店舗では正社員が担当しているので、基本的に残業は少ないのが特徴です。

拘束時間もあらかじめ決められていますし、休憩時間も小まめに用意されているのが一般的です。
時給や働きやすさの面から考えても、パチンコ店のアルバイトは高待遇と言えるでしょう。