接客業やサービス業においてはおもてなしの精神が何より重要になりますが、その心がお客様に伝わらなくては意味がありません。そして、その心を一番に伝えるのが「笑顔」です。
接客サービスを提供する企業の大半は、まず正社員の入社研修で、「笑顔」の練習から入るのが基本です。笑顔ができなければ、お客様の前に出ることすら許されないからです。
笑顔のコツは、目尻を下げ、口角を上げることです。普段から笑い慣れている人でも、なかなかこの表情を作るのは難しいものです。
笑顔の基礎ができたら、次は「マナー」です。マナーを身に付ける理由は、「お客様に不快な思いをさせないため」です。裏を返せば「お客様に大切な時間を過ごしてもらうため」ということになります。 例えば、言葉遣い。敬語はもちろんですが、常に見られているということを意識しなくてはなりません。厨房で従業員同士がおしゃべりをしていたり、トイレ掃除でふと汚い言葉遣いで独り言を言ったりしていてもアウトです。いつ、どんな場所でも、仕事中は言葉遣いに注意しなくてはなりません。
それから姿勢も重要なポイントです。背筋はピンと張り、足はそろえ、お辞儀をする際にも決まったルールがあります。つい癖で猫背になってしまったり、足を組んだりしてしまうのも、
お客様からすると印象は良くありません。
また、身だしなみも重要です。多くのサービス業では制服が統一されていますが、この制服にシワがあったり、頭髪があまりに印象の悪いものだったりすると、お客様は不快な思いをします。
どのような笑顔やマナー、身だしなみが良いか、自分がお客様になった時に不快に思わない言動を探してみることをおすすめします。
接客やサービス業の基本は、お客様を笑顔にすることです。
パチンコホールにしてもカラオケにしても、お客様に楽しい時間を過ごしてもらい、
笑顔で帰ってもらうことが第一です。
その空間づくりをすることが、従業員の使命になります。
こうした自覚を持つことは誰にでもできることでしょう。
しかし長く続けられる秘訣は、接客にやりがいを見つけられるかどうかです。
決まりだからルールだから、と仕方なく笑顔を作りマナーを守っていると、いつか必ず嫌になってしまうものです。
そういう気持ちで続けていると、いつしかおもてなしの精神も忘れてしまいます。
せっかく接客業に従事している以上、その仕事を楽しんでやれることが大切です。
お客様を笑顔にしたい、そういう気持ちを自然と持つことができれば、自然にやりがいも見つけられるでしょう。