無理なく勤務できる仕事を選ぼう!
事情によっては、多少無理をしてでもダブルワークをしなければならないことがあるでしょう。家計を楽にしたい、余った時間を有効活用したいという動機なら、なるべく継続できる仕事を選んだ方が働きやすくなります。
たとえば、本業で平日に肉体労働をされている人が、土日や深夜にも肉体労働をしようと思うと体を壊してしまいます。ダブルワークでは無理をせずに、バランスよく働ける仕事を選ぶことが大切です。ダブルワークに向いている人は自分のキャパシティを把握し、無理なく働ける人です。逆に向いていない人はお金を稼ごうと一生懸命になりすぎてしまう人でしょう。
まずはダブルワークのために割ける時間がどのくらいあるのかを見積もってみましょう。1週間過ごしてみて、無駄に過ごしてしまっている時間がないか、頑張って削ろうと思えば削れる時間がないかを割り出してみるのです。次に、その時間の範囲内で行える副業を求人サイトで探しましょう。求人案件を探すときには忘れずに移動時間も念頭におきます。時給が良くても職場や自宅から離れ過ぎているなら、その仕事は避けた方が無難です。
ダブルワークをしたいなら睡眠の質向上は必須!
ダブルワークは、本業以外の時間を別の業務に割くため、必然的に睡眠時間が少なくなってしまいます。たとえば9時から17時まで事務員として働き、19時から24時まで居酒屋で働くとすると、9時間の間に職場から帰り、就寝して、仕事に向かわなければなりません。就寝準備や朝の支度に割ける時間を考慮すると、多くの人にとって最低限必要といわれる6時間の睡眠をかろうじて確保できる状態となります。
このような場合には、睡眠の質を向上させることが大切です。眠る前に首元や目元を温めるとリラックスモードに入ってゆっくりと休息できます。また、寝室の電気は豆電球も残すことなく完全に真っ暗にした方が深い眠りに入ることができるといわれています。
睡眠の質を向上させたとしても、一般に3時間未満しか眠らない日々を続けてしまうと体にさまざまな支障があらわれます。そこで、少なくとも4時間半は睡眠時間を確保するようにしてください。加えて、人間の体の構造上、理想としては0時にはベッドに入っておきたいところです。このため、なるべく朝型のライフスタイルを送れるように副業を選びましょう。
ダブルワークOKな企業でもできない場合がある!?
求人情報に「ダブルワークOK」と書かれていても、例外的に同業他社で働くことが禁止されている場合があります。企業にとってノウハウは厳しい競争を勝ち残っていくために重要な資源の1つであり、社員に外部で利用されると困ってしまうからです。労働者にとっては同じ業界で勤務した方がスキルや知識を活かせるというメリットがありますが、就業規則などで例外規定が設けられていないかをしっかり確認しておきましょう。いわゆる大手企業ほどノウハウも価値が高くなるので、厳しい条件が課せられています。
勤務先企業に知られていなければ大丈夫だと考える人もいるかもしれませんが、ばれてしまったときに会社を解雇されるだけでは済まないケースもあります。つまり、悪質だと判断されると債務不履行責任を問われて、訴訟に発展してしまう可能性があります。家計を楽にしようと忙しい合間を縫ってダブルワークをしているのに企業とトラブルになってしまうと本末転倒です。信頼できる同僚にだけ話したつもりが、なぜか後日上司が副業を把握していたケースもありますので、安易にばれないだろうと考えるのはやめましょう。
これらの注意点に留意して、就業規則に反せず、自分に可能な範囲で働くと心得ておいてください。